「人を動かす」ことに、簡単なマニュアルや法則がないのは、当然である。
なぜならば、「相手のレベル見て行う」のが基本だからだ。具体的に言えば、マネジメントは相手の精神的な成熟度を見ておこなわなければならない。
人が行動を起こす動機は、最も原始的な形態から始まる。すなわち、「快」か「不快」かによって、行動が決まる。嫌なことは決してやらない。
食べたい時に食べ、寝たい時に眠る。そうしたくない時には泣いて抵抗する。それが、赤子だ。
少し成長すると「不快」を少し受け入れて、より大きな「快」を得ることを覚える。要は、取引を憶えるのだ。
例えば、
「嫌な注射をがんばって受けたら、すきな映画を見ることができるよ」という言葉に子供は従う。
あるいは、
「きちんと片付けができたら、お母さんが遊んであげるよ」にも比較的従う。
これらは取引なので、自分が入手できるものに対して経験があるため、メリットが想像つきやすい。だから、子供は「メリットがある」と判断し、親、周囲の命令に従う。
余談だが、「にんじん」をぶら下げて社員を動かそうとする試みは忌避されることも多い。それは社員が「子供扱いされたくない」と思っているからだ。
ところが、子供が言うことを聞かないこともある。
「お部屋の片付けをしたら、お母さんが喜ぶよ」
または
「おもちゃを貸してあげたら、友達が喜ぶよ」
という言い方に関しては、子供の反応は薄い。
それは、よりレベルが高い要求だからだ。「おもちゃを貸してあげたら、親から褒められる」とは次元が違う。
なぜならば、他者の喜びを、自分の喜びとするように要求されているからだ。
「他社の喜びを、自分の喜びとする」のは、子供から大人への成長の証拠だ。
これがもう少し強化されると、親族や友達といった関係の濃い人達だけでなく、目の前の他者への親切心、思いやり、共感といった形に変化する。
「感謝されるかどうかはさておき、老人に席を譲ったほうが良い」
「とりあえず、道に迷っている人には道を教えてあげた方が良い」
そう考えるようになる。
「どれだけの人に親切にできるか」は精神的に成長しているかどうかのバロメーターとなる。
人はさらに成長すると、「世界の何処かの見知らぬ誰か」「明らかに見返りのない状況」に対しても、親切心を発揮できるようになる。
「財布を交番に届けたら、誰かが喜ぶ」
「これを作ると、(世界のどこかの)顧客が喜ぶ」
「自分がやらなければ誰もやらないので、引き受ける」
「誰も見ていないところでも、きちんとやることが重要」
そう考えるようになる。
これは「想像力」の発達と、「社会的な役割」についての認識を伴うため、更に成熟を必要とする。
会社において、経営者が「顧客のため」と本気で言っていたとしても、全くひびかない従業員も数多くいる。
それはまだ
「見返りのない親切を行う義務感」
「他者の喜びを自分のものとできる」
ような成熟した精神を持っていないからだ。だが、これは強要することはできない。「偽善」や「どうせカネのため」と見られてしまうのがオチである。
人が精神的な成熟に至るには、多くの時間がかかる。
マネジメントを行う側にも「精神的な成熟」が求められる。
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