「起業をしたいんです」と多くの若者から聞くようになった。
私が学生時代だった90年代後半から2000年始め頃に「起業したい」なんて言ってる人がどれくらいいただろうか?
当時、目も眩むようなお金持ちになる(言い換えるとビッグになる)と言えば、まずはスポーツ選手だった。あとはミュージシャン、テレビタレントくらいだったような気がする。いや、本当は他にもあったと思うけれど、私の学生時代までの狭い視野ではそれくらいしか若くして大金持ちになれるイメージはなかった。
今では、それに「IT起業」が加わろうしている。グーグルやフェイスブックのような若くして成功した起業家を目指して。
そう、我々が当時メジャースポーツに憧れたように、今の若者はシリコンバレーに憧れている。
スポーツ選手とIT起業家に共通するもの、それは資本を持たざるものが己の能力、知識やスキル、そして若さ故の無限大な努力のみで成功できているように見えること。
いや、違う。そんなに甘くない。それらを考えさてくれるコラム5選。
ある起業家がいた。彼は勤め人であったが、独立を考えていた。
ただ、彼には企業のノウハウがなかった。そこで彼は「ビジネススクールに通わなければ」と考えた。「経営について、知識がない状態で独立をするのは危険だ」と思ったからだ。
二人の起業家を例に、起業家の持つべきマインドセットが描かれている。
意識高い系と、本物のちがいはどこにあるのだろうか。「覚悟」なのか。「思い」なのか。しかしそういった言葉で表すのも何か陳腐だ。
実際「起業」というは非常に泥臭い活動で、それがかっこいい言葉で言われると、本当に伝えたい事が、伝わらない。
「起業」に対してのシビアな見方。起業を考えている人はぜひ一度読んで欲しい。これが本当に本当に現実なんで。
では、もっと大きな「起業家への向き不向き」は何によって規定されるのだろうか。
私の観察では、成果の大小に対して最も大きな影響を与え、かつその組織に集まる人々の行動に大きな影響を与えるのは、起業家の性格でもなく、行動特性でもなく、「行動原理」にあると考える
この「行動原理」は、実は会社の中でも適用されている。あなたは今どのような「行動原理」で仕事をしているだろうか。
40代のおばさんがスタートアップにチャレンジする極めて個人的な理由
これまでも自分は、35歳を過ぎた頃から「一生子供を持たない可能性が高い」とは思っていたし、そのような人生設計に沿って生きていた。ただ、「そうなるかもしれないと思う」ことと「物理的に可能性が断たれること」は相当な違いがある。
「女子」から「おばさん」という生き物に生態を進化することで、何かから解放された。あ、起業しよう。
諦めない人は、色々とヤバい。
何がヤバいのか。
とりあえず読んで欲しい。ヤバイから。
起業とはあらゆる職業選択の中の一つに過ぎなくて、それぞれが自分にあった形態で働くことを選択すれば良い。国に仕える公務員だったり、会社勤めのサラリーマンだったり。起業は、自分に仕えるしかないのだが、直接市場と向き合わないといけないという意味において、マーケットに仕えると言えばいいかもしれない。
唯一言えることは、その選択の自由がある世界(少なくともここ日本では)に生きていることは間違いない。先人の努力に感謝したい。
ティネクト(Books&Apps運営会社)提供オンラインラジオ第6回目のお知らせ。

<本音オンラインラジオ MASSYS’S BAR>
第6回 地方創生×事業再生
再生現場のリアルから見えた、“経営企画”の本質とは【ご視聴方法】
ティネクト本音オンラインラジオ会員登録ページよりご登録ください。ご登録後に視聴リンクをお送りいたします。
当日はzoomによる動画視聴もしくは音声のみでも楽しめる内容となっております。
【今回のトーク概要】
- 0. オープニング(5分)
自己紹介とテーマ提示:「地方創生 × 事業再生」=「実行できる経営企画」 - 1. 事業再生の現場から(20分)
保育事業再生のリアル/行政交渉/人材難/資金繰り/制度整備の具体例 - 2. 地方創生と事業再生(10分)
再生支援は地方創生の基礎。経営の“仕組み”の欠如が疲弊を生む - 3. 一般論としての「経営企画」とは(5分)
経営戦略・KPI設計・IRなど中小企業とのギャップを解説 - 4. 中小企業における経営企画の翻訳(10分)
「当たり前を実行可能な形に翻訳する」方法論 - 5. 経営企画の三原則(5分)
数字を見える化/仕組みで回す/翻訳して実行する - 6. まとめ(5分)
経営企画は中小企業の“未来をつくる技術”
【ゲスト】
鍵政 達也(かぎまさ たつや)氏
ExePro Partner代表 経営コンサルタント
兵庫県神戸市出身。慶應義塾大学経済学部卒業。3児の父。
高校三年生まで「理系」として過ごすも、自身の理系としての将来に魅力を感じなくなり、好きだった数学で受験が可能な経済学部に進学。大学生活では飲食業のアルバイトで「商売」の面白さに気付き調理師免許を取得するまでのめり込む。
卒業後、株式会社船井総合研究所にて中小企業の経営コンサルティング業務(メインクライアントは飲食業、保育サービス業など)に従事。日本全国への出張や上海子会社でのプロジェクトマネジメントなど1年で休みが数日という日々を過ごす。
株式会社日本総合研究所(三井住友FG)に転職し、スタートアップ支援、新規事業開発支援、業務改革支援、ビジネスデューデリジェンスなどの中堅~大企業向けコンサルティング業務に従事。
その後、事業承継・再生案件において保育所運営会社の代表取締役に就任し、事業再生を行う。賞与未払いの倒産寸前の状況から4年で売上2倍・黒字化を達成。
現在は、再建企業の取締役として経営企画業務を担当する傍ら、経営コンサルタント×経営者の経験を活かして、経営の「見える化」と「やるべきごとの言語化」と実行の伴走支援を行うコンサルタントとして活動している。
【パーソナリティ】
倉増 京平(くらまし きょうへい)
ティネクト株式会社 取締役 / 株式会社ライフ&ワーク 代表取締役 / 一般社団法人インディペンデント・プロデューサーズ・ギルド 代表理事
顧客企業のデジタル領域におけるマーケティングサポートを長く手掛ける。新たなビジネスモデルの創出と事業展開に注力し、コンテンツマーケティングの分野で深い知見と経験を積む。
コロナ以降、地方企業のマーケティング支援を数多く手掛け、デジタル・トランスフォーメーションを促進する役割を果たす。2023年以降、生成AIをマーケティングの現場で実践的に活用する機会を増やし、AIとマーケティングの融合による新たな価値創造に挑戦している。
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(2025/7/14更新)
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