(Vol.121から続き Airbnbって何?って人はこちらvol.1 Airbnb新規登録する方はこちらへ 8/27に新規ホストのために体験ツアーを行います(満席となりました)詳細はこちら)
私は前職は東進ハイスクールの校舎に勤務し約10年間受験指導を行っていました。私が入社した10年前は、映像授業を本格的にはじめた頃でした。本格的というのは、本当に映像授業だけの予備校として運営をはじめたのがその頃なのです。それで映像授業の中の講師とは別に生徒の受験指導を行う役割の人が必要になり、それは担任と呼ばれ私は主にその仕事を行っていました。
そんな東進で働きはじめてまだ2年目の頃に私が担任をしていたのが彼です。
赤間くんです。現在某Lという消費財メーカーに勤めています。
10年ぶりの再会です。なんだかんだでFBで繋がり、このAirbnb日記を見ていて楽しそうだと思いついに泊まりに来ちゃったって感じです。
このブログ書いていてよかったです。
彼もホストをはじめたいそうです。っていうか、もうはじめちゃいました!はじめさせちゃいました。やっぱりいざホストをはじめるとなると不安だし、最後は誰かに背中押して欲しいものです。私はそんな人の背中を押す役目の東京コミュニティーリーダーなのであります!ホストはじめたい方はぜひご相談ください。
ところで、彼は私にとって非常に重要なことを教えてくれた生徒のひとりです。ここからは私の個人的な話になります。Airbnbとは関係ない話になります。たぶん長くなります。もちろん読んで欲しいですが、興味がない方は読み飛ばしてください。でも、今日はどうしても話したいので書きます。
彼は、高校時代はある大学の付属高校に通っていました。付属高校に通っているというのは、つまり大学受験をする必要がないことを意味します。いわゆるエスカレーターと呼ばれるやつです。そこで部活に打ち込んだり、バイトしたり、と大学受験以外の高校生活を思い切り謳歌できます。あの辛く厳しいと世間一般で言われている大学受験をする必要がないわけです。それでもそういう高校に通っていても、敢えて受験を選ぶ生徒もいて、彼はそのような生徒の一人でした。
果たして、彼は付属校に通いながら敢えて予備校に入ってまで、他の大学に行きたいと受験勉強をしたわけですが、残念ながら第一志望校に入ることができませんでした。第一志望校はおろか、第二志望、第三志望にも。
結果、元サヤに戻るかのごとく、通っていた付属高校の大学に進学したのでした。
そんな彼が受験が終わって私に言ってきた言葉が一生忘れられません。
「先生本当にありがとうございました。」
彼はそう言って、私にネクタイピンのプレゼントまでくれたのでした。あれだけ努力して結果的に志望校に行けなかったにも関わらず。
自分自身は受験指導のプロ(つまり相手からお金をもらっている)としてやっているつもりだったので、どんな場合であれ成果を出せないということは、担任失格と思っていました。しかし、彼のこの行動によってある一つの真理を知ったのです。
それは自分が行っていることが、どこかに合格をさせることではなく、もっとも大事なことは本人のできる限りの努力を引き出すことにある、ということを知ったのです。それは成果をないがしろにするというわけではありません。
成果を出そうとするのはプロとして当然です。だからこそ、どのような生徒にも大学受験で必要な勉強量を示します。それは絶対に妥協しなくなりました。例えば、センター試験はどれくらいの点数とれば良いかのかと言われれば迷わず9割以上と答えます。ではそれはどれくらいの勉強量ですかって言われれば迷わず過去問20年分と答えます。君にはもう時間がないから7割でいいよとか、だから5年分でいいよ、とは絶対に言いません。
問題は、それをどこまで遂行できるかであって、それに近道はないです。過去問20年分やろうとする過程が、受験勉強の進捗状況です。教科書レベルのことすら終わってない生徒の点数は4割以下でしょう。教科書終わらせていても覚えるべきものを未だ考えて導き出そうしていたら6割程度でしょう。8割程度で満足している生徒は、本気で満点とろうとしている生徒が訓練することによって常に9割とれる実力を身につけていることを知らないでしょう。
合格するしないは、どの過程で受験が来たかということに他なりません。不合格とは時間不足に他なりません。
そして、受験勉強はその過程にこそ本人の成長があるのです。彼は、その過程で精一杯努力し、成長できた実感があったからこそ、最後に感謝してくれたのだと思います。
彼はその後、大学受験をした時の努力を無駄したくないという思いと己のプライドのために大学入学後も大学を変わることに拘り、大学3年次に編入試験を受け、結果的に国立大学に行ったのでした。
「ああ、努力って自ら報わせるものなんだなあ」。
私は本人の能力云々よりも、人としての逞しさを感じたのでした。 彼の成長は本物でした。
私はこの時の経験が転機となり、逆説的ですが自信を持って全く妥協しない受験指導ができるようになりました。グダグダ言う前にさっさとやろうぜって感じです。やるべきことは分かってんだから。
現在では東進は辞めましたが、誰かに役に立つ知識をそれが役に立つ誰かとシェアするためのWEBサイトCloud Teachersを立ち上げ、
私はその中で 大学受験指導を行います というカリキュラムで受験指導を行っています。
これから何をすべきか迷っている高校3年生や浪人生、来年再来年の受験に向けてどのように学習をしていくべきかを模索中の高1、2年生に、家庭教師という形で指導を行っています。そのようなことにお困りの方はぜひご相談ください。
また、このサイトは誰でも簡単に先生になり学習カリキュラムを公開することができます。「自ら努力をして得た知識を誰かの役に立てたい」という方はぜひご利用ください。先生の学習カリキュラムの公開は無料です。特に勉強好きな先生が勉強好きな生徒を多く生み出してくれれば、いいなあと思っています。ご興味のある方はぜひよろしくお願いいたします。
ネクタイピンの写真を撮る赤間氏。彼はこの話を今回はじめて知りました。
記念撮影。今さらお返しのバッグ。彼には本当に感謝しています。
(Vol.123へつづく)
【安達が東京都主催のイベントに登壇します】
ティネクト代表・安達裕哉が、“成長企業がなぜ投資を避けないのか”をテーマに東京都中小企業サイバーセキュリティ啓発事業のイベントに登壇します。借金=仕入れという視点、そしてセキュリティやDXを“利益を生む投資”とする考え方が学べます。

こんな方におすすめ
・無借金経営を続けているが、事業成長が鈍化している
・DXやサイバーセキュリティに本腰を入れたい経営者
・「投資」が経営にどう役立つかを体系的に学びたい
<2025年7月14日実施予定>
投資と会社の成長を考えよう|成長企業が“投資”を避けない理由とは
借金はコストではなく、未来への仕入れ—— 「直接利益を生まない」とされがちな分野にも、真の成長要素が潜んでいます。【セミナー内容】
1. 投資しなければ成長できない
・借金(金利)は無意味なコストではなく、仕入れである
2. 無借金経営は安全ではなく危険 機会損失と同義
・商売の基本は、「見返りのある経営資源に投資」すること
・1%の金利でお金を仕入れ、5%の利益を上げるのが成長戦略の基本
・金利を無意味なコストと考えるのは「直接利益を生まない」と誤解されているため
・同様の理由で、DXやサイバーセキュリティは後回しにされる
3. サイバーセキュリティは「利益を生む投資」である
・直接利益を生まないと誤解されがちだが、売上に貢献する要素は多数(例:広告、ブランディング)
・大企業・行政との取引には「セキュリティ対策」が必須
・リスク管理の観点からも、「保険」よりも遥かにコストパフォーマンスが良い
・経営者のマインドセットとして、投資=成長のための手段
・サイバーセキュリティ対策は攻守ともに利益を生む手段と考えよう
【登壇者紹介】
安達 裕哉(あだち・ゆうや)
ティネクト株式会社 代表取締役/ワークワンダース株式会社 代表取締役CEO
Deloitteにてコンサルティング業務に従事後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサル部門立ち上げに参画。大阪・東京支社長を経て、2013年にティネクト株式会社を設立。
ビジネスメディア「Books&Apps」運営。2023年には生成AIコンサルティングの「ワークワンダース株式会社」も設立。
著書『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)は累計82万部突破。2023年・2024年と2年連続で“日本一売れたビジネス書”に(トーハン/日販調べ)。
日時:
2025/7/14(月) 16:30-18:00
参加費:無料
Zoomビデオ会議(ログイン不要)を介してストリーミング配信となります。
お申込み・詳細
お申し込みはこちら東京都令和7年度中小企業サイバーセキュリティ啓発事業「経営者向け特別セミナー兼事業説明会フォーム」よりお申込みください
(2025/6/2更新)
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8/27に Airbnb最優良ホストの春子さん(76歳)宅に遊びにいこうツアー開催 行います。
この度Airbnb公式の東京コミュニティーリーダーに認定されました!
新規登録をしてまだホストをしたことのない方はこちらへ登録して頂くとさらに素敵なお知らせ(ただし関東圏内方のみ)があります。
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Cloud TeachersでAirbnbのはじめ方講座をはじめました「1年でゲスト120人泊めた私とAirbnbホストはじめよう@元麻布」
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Airbnb日記 vol.21 〜イギリスのエンジニアからのタイ人〜
Airbnb日記 vol.24 〜Airbnbパーティ@渋谷ヒカリエ〜
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Airbnb日記 vol.32 〜オレんちにも(東京)ドイツ人きたわ〜
Airbnb日記 vol.36 〜タイからの3人は短期留学生だった〜
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Airbnb日記 vol.46 〜自由な男2人 from オーストラリア〜
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Airbnb日記 vol.53 〜たまにはゲストになる 基地に泊まった〜
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