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をベースに、自分の経験をシェアしたいと思います。この10項目を見てピンと来る人はもう読む必要がないのですが、いまいちピンと来ないっていうホスト初心者に向けて、昨年一年間リスティングをしていた成増の部屋を例に、私が勝手に掘り下げて解説したいと思います。
1. リスティングのページは細かく正確につくろう (part1 part2)
2. 競争力ある料金で集客アップ、売上目標達成へ(part1 part2)
5. プライバシー保護のためにも、ゲストとのやりとりはAirbnb上に留めること
から続き
6. ゲストには速攻で返事を出そう
ゲストからの連絡には主に2つのタイプがあります:
- 予約問い合わせは旅行者がホストにホスティングのスタイルや物件について尋ねてくる質問です。問い合わせる際に宿泊希望日は入力しますが、旅程は確定ではないこともしばしば。
- 予約リクエストは読んで字のごとく、予約準備が整ったゲストがホストに特定の日付けに宿泊許可を求めてくるリクエストです。
ゲストが旅行計画を進めやすいように、予約問い合わせや予約リクエストには24時間以内に返答してあげることが重要です。返答率と返答時間の算出方法はこちら。どちらもゲストの検索で物件が表示される順位に影響する要素です。
ゲストが見ている画面はこのようになっています。
青枠の左「ホストに連絡」が予約問い合わせ、右の赤いボタンが予約リクエストです。
一目瞭然、圧倒的に予約リクエストが多いです。これはデザインの勝利とも言えます。
ホストにとって、ゲストがどんな人かはもちろん不安なのですが、ゲストにとってもそれは同様で、むしろそれ以上に不安なのです。(ホストは所詮ホームだが、ゲストは完全なるアウェイなのです)
ですので、はじめにゲストは「とりあえずホストにどんな感じか聞いてみるか?」ってなりがちなのです。それが「ホストに連絡」なのです。しかし、それはあえて目立たないようになっています。ちょっとしたことを聞くにしても、なるべく泊まるつもりで質問してもらえるように、予約リクエストの方を目立たせたデザインでユーザーを誘導しているのです。
これはとても合理的です。ホストにとって、予約するかどうかわからない人の対応をするよりも、予約する意思がはっきりしていて日程も決まっている人の対応をしたいです。なるべく予約リクエストが欲しいわけです。
というわけで、問い合わせが来るのはほとんどが予約する意思と日程がはっきりしている予約リクエストとなります。
予約リクエストが来てからの流れは以下のようになります。予約が決定するまでに、最初の予約リクエストも入れて3ステップ必要です。
STEP1 ゲストからホストへ 予約リクエスト(Inquiry) が来る
STEP2 ホストからゲストへ 事前承認(pre-approved) を送る
STEP3 ゲストがホストへ 承認(approved) を送る → 決定
この3ステップを経てはじめて宿泊が決定します。(1クリックで契約が成立する今すぐ予約(instant booking)という機能もありますが、ここでは省きます。)
上記の通り、ほとんどのゲストは予約リクエストと同時にメッセージを送ってきます。やはり人の家に泊まるということもあるのか、立場をわきまえている人多く、自分たちの旅の目的や同行者の情報を一緒に伝えてくれます。
私はそのメッセージが送られきたらななるべく早くメッセージを返します。上記のような定型文も用意しています。そしてここではじめて、サイト上では伝えてきれてない重要かつ必要な情報を伝えるようにしています。特にサイト上では、ネガティブな情報を詳細に伝えてはいません。
なぜならば、ファーストインプレッションはクリックしてもらうことに全力になるべきです。インターネットの世界はとにかくクリックしてもらわなければ何も起こってないと同じなのです。ただし、嘘は絶対にだめです。また、来るまで黙っとくってのも絶対にだめです。実際、ゲストがリアルに自分の家に来るわけですし、そんなものは簡単にバレます。「誠実である」は、古今東西商売の基本中の基本です。私は予約が決まる直前のこのタイミングで必ず伝えるようにしています。
そして、それでも大丈夫とゲストが思えば承認を行い予約が決定します。
このような流れで行えば多くのゲストが「期待はずれ」や「言ってたんと違う」的なことは避けることができます。実際は、そういったことは皆無ではありませんが(私もいくつかネガティブレビューがある)、1年間ほぼトラブルはありませんでした。
最後に、このようなやり取りにおいて返答率や返答するまでの時間は常に開示されています。
これらは、検索順位に影響を及ぼします。影響を及ぼすから早く返信する!というより、それらはホスピタリティにおいてとても重要なことです。数値化して検索順位に影響を与えるようにしているというところが、Airbnbのいいところでもあります。つまり、そうすることで、ホストの良い行動を促す仕組みをつくってるわけです。
次回は
【安達が東京都主催のイベントに登壇します】
ティネクト代表・安達裕哉が、“成長企業がなぜ投資を避けないのか”をテーマに東京都中小企業サイバーセキュリティ啓発事業のイベントに登壇します。借金=仕入れという視点、そしてセキュリティやDXを“利益を生む投資”とする考え方が学べます。

こんな方におすすめ
・無借金経営を続けているが、事業成長が鈍化している
・DXやサイバーセキュリティに本腰を入れたい経営者
・「投資」が経営にどう役立つかを体系的に学びたい
<2025年7月14日実施予定>
投資と会社の成長を考えよう|成長企業が“投資”を避けない理由とは
借金はコストではなく、未来への仕入れ—— 「直接利益を生まない」とされがちな分野にも、真の成長要素が潜んでいます。【セミナー内容】
1. 投資しなければ成長できない
・借金(金利)は無意味なコストではなく、仕入れである
2. 無借金経営は安全ではなく危険 機会損失と同義
・商売の基本は、「見返りのある経営資源に投資」すること
・1%の金利でお金を仕入れ、5%の利益を上げるのが成長戦略の基本
・金利を無意味なコストと考えるのは「直接利益を生まない」と誤解されているため
・同様の理由で、DXやサイバーセキュリティは後回しにされる
3. サイバーセキュリティは「利益を生む投資」である
・直接利益を生まないと誤解されがちだが、売上に貢献する要素は多数(例:広告、ブランディング)
・大企業・行政との取引には「セキュリティ対策」が必須
・リスク管理の観点からも、「保険」よりも遥かにコストパフォーマンスが良い
・経営者のマインドセットとして、投資=成長のための手段
・サイバーセキュリティ対策は攻守ともに利益を生む手段と考えよう
【登壇者紹介】
安達 裕哉(あだち・ゆうや)
ティネクト株式会社 代表取締役/ワークワンダース株式会社 代表取締役CEO
Deloitteにてコンサルティング業務に従事後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサル部門立ち上げに参画。大阪・東京支社長を経て、2013年にティネクト株式会社を設立。
ビジネスメディア「Books&Apps」運営。2023年には生成AIコンサルティングの「ワークワンダース株式会社」も設立。
著書『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)は累計82万部突破。2023年・2024年と2年連続で“日本一売れたビジネス書”に(トーハン/日販調べ)。
日時:
2025/7/14(月) 16:30-18:00
参加費:無料
Zoomビデオ会議(ログイン不要)を介してストリーミング配信となります。
お申込み・詳細
お申し込みはこちら東京都令和7年度中小企業サイバーセキュリティ啓発事業「経営者向け特別セミナー兼事業説明会フォーム」よりお申込みください
(2025/6/2更新)